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水道システム・インフラ
最も高度な浄水が、最も良い浄水とは限らない――粗ろ過+緩速ろ過という「最もシンプルな浄水方法」
1. 「高性能な浄水場」とは何だろう? 浄水場を新しく作るとしたら、どんな設備を入れたいと思うでしょうか。最新の膜ろ過設備、高度なセンサーと自動制御システム、精密な薬品注入装置、複数の処理工程——そうした設備が揃っているほど、より安全で高品質... -
技術資料・解説
空気から水を作る【AWG】—「空気には水がある」という発想
1. 空気の中にも「水」がある 私たちは毎日、水の中ではなく空気の中で暮らしています。海に潜っているわけでも、川の中にいるわけでもない。しかしその空気の中にも、実は大量の水が含まれています。 「湿度」という言葉は誰でも知っています。蒸し暑い夏... -
思想・原則
日本はダムをもっと作ればいいのか?――貯水・治水を「20世紀の答え」から考え直す
1. 日本はダムをたくさん作ってきた 日本の山間部を車で走ると、かなりの頻度でダムを目にします。緑に囲まれた谷に静かな湖が広がり、コンクリートの堤体が山の斜面に挟まれ、そこから下流へ川が流れていく。私たちはその光景を、日本の当たり前の風景と... -
水・水道の知識
気候変動で、世界の水はどう変わるのか——「雨が増えるのに、水不足になる」という不思議な世界
1. 気候変動というと、何を思い浮かべるか 「気候変動」という言葉を聞いたとき、どんな光景が頭に浮かぶでしょうか。記録的な猛暑、巨大化する台風、短時間に降る猛烈な雨、海面の上昇、南欧や北米での山火事、ヒマラヤやアルプスで後退し続ける氷河——ニ... -
思想・原則
「水をきれいにする」とは、いったい何をすることなのだろう?
水処理の仕事をしていると、当たり前のように薬品や機械を使います。 凝集剤を入れて、撹拌して、沈殿させる。 ポンプで水を送る。 必要なら膜でろ過する。 曝気するためにブロワを動かす。 そして、きれいになった水を取り出す。 私たちは「水をきれいに... -
水・水道の知識
地元のせせらぎを、水風呂に。― 水にこだわったコテージサウナで地元の魅力アップへ
はじめに――サウナブームから数年 日本でサウナブームが起こってから、もう数年が経ちました。最近はあの熱狂ぶりは少し落ち着いてきたように感じますが、サウナという文化そのものは、かなり広い層にしっかりと根づいた印象があります。もはや「サウナ=一... -
水道システム・インフラ
水道の取水施設を変更したい――河川管理者との協議・手続きと、最初に整理すべき情報
東京都水道局のHPより 金町浄水場の取水塔 1. はじめに——「河床下取水に変えたい」と思ったら 大雨が降るたびに取水桝が土砂で埋まり、スクリーンが閉塞して取水が止まる。清掃に人を出しても、また次の大雨で同じことが起きる——小規模水道の現場では、こ... -
水道システム・インフラ
水道の取水施設にはどんな種類がある?――河川・伏流水・地下水から水を取り込むさまざまな方法
1. はじめに――水道の「取水」は、浄水の出発点 水道施設について考えるとき、多くの人がまず思い浮かべるのは浄水場や配水池、ポンプ場といった施設ではないでしょうか。確かにこれらは水道の重要な構成要素ですが、浄水場に水が届く前には、もう一つ根本... -
水道システム・インフラ
50人の水道に急速ろ過?――小規模分散型水道の浄水方式を考える
0. 国交省の資料を読んで感じた「違和感」 2026年3月、国土交通省から「水道事業における分散型システムの導入検討手引き(案)」が公表されました。人口減少や施設の老朽化、維持管理の担い手不足が深刻化する中で、今後、小規模な給水区域をどう維持して...