思想・原則– category –
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思想・原則
日本丸という船が豊かな航海になるか、沈んでしまうのか
1. 「責任回避」が生み出す、重すぎるインフラの正体 日本各地で、老朽化したインフラの更新が急務となっています。水道管、橋梁、トンネル、下水道管。これらを更新するための費用は膨大であり、多くの自治体がその重さに苦しんでいます。 自治体がインフ... -
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ライフサイクルコストの「盲点」を埋める――行政コストと不確実性から導く、真に持続可能な水道設計
1. LCC(ライフサイクルコスト)の再定義 「500万円で50年動く施設」 と 「1,000万円で100年動き続ける施設」。 どちらの施設を選ぶべきと思いますか?? 単純に計算すると、どちらも「1年あたり10万円」です。であればとりあえず安いほうでいい、と... -
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【緊急提言】中東危機とナフサ枯渇が招く、水道業界「暗黒の1年」。工事からコンサルへのシフトと、建設業倒産リスクの再検証
1. 【現状分析】中東情勢と石油供給の二面性 2026年2月に始まったアメリカとイランの軍事衝突は、日本の多くの人にとって「遠い国際ニュース」として受け取られているかもしれません。しかし、水道業界の実務に携わる方であれば、今この瞬間も資材調達の現... -
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「インフラ更新地獄」を突破し「日本をより豊か」にする設計思想。–人手不足時代のインフラ”超”長寿命化の視点
1. 全インフラが同時に寿命を迎える「多死社会」の到来 2030年代、日本のインフラは前例のない局面を迎えます。 高度経済成長期に一斉に整備された水道管、下水道管、橋梁、トンネル、ダム——これらが同じ時期に、ほぼ同時に法定耐用年数を超え始めます。国... -
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お堀の浄化に「凝集剤」は有用か? –水処理とは何かを考えはじめたきっかけ
1. 実証実験の回顧:凝集剤散布による水質改善の限界 社会人になって2年目のことです。私が担当することになったのは、人気観光スポットとして知られるお城のお堀の浄化実証実験でした。 そのお堀は、多くの観光客が訪れる美しい城郭の足元に広がっていま... -
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2035年、下水道管の20%が限界に。水道更新コストを抑制し、「インフラ崩壊」を回避する唯一の戦略
1. 水道と下水道、整備時期と耐用年数の相関関係 日本のインフラ老朽化問題を語る際、水道と下水道は別々に議論されることが多いです。しかし両者を時系列で並べてみると、深刻な「二段階の危機」が浮かび上がってきます。 水道管の多くは、戦後の高度経済... -
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海外水プロジェクトの教訓。機材調達における「代理店網」という死活問題と、持続可能な施設設計
1. スーダン機材調達案件の概要と目的 2008年から2013年にかけて、私はスーダンの水プロジェクトに専門家として携わっていました。 案件の目的は、スーダンの水質分析能力の強化です。その活動の中で日本から水道管理に必要な各種機材を調達してスーダンに... -
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地震大国日本で災害レジリエンスを最大化する浄水システム選定ガイド
1. 地震大国における水道設計のパラダイムシフト 先日、三陸沖で大きめの地震があり、先週は長野でも地震が観測されました。 日本は世界有数の地震大国です。南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝沿いの地震。これらは「起きるかもしれな... -
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「水質」だけでは不十分。小規模水道DXに不可欠な「水質×水量」クラウド統合の壁と未来
1. 加速する小規模水道の機運と、デジタル化の必然性 粗ろ過×緩速ろ過という水処理技術は、シンプルで、低コストで、専門人材に依存しない。過疎地や未普及エリアにおける小規模水道の切り札として、私たちが推進してきたハードの核心だ。 しかしハードだ...