小規模水道– category –
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小規模水道
池の「浚渫(しゅんせつ)」はなぜ水道に必要なのか? ――炭素循環から読み解く、水源管理の「負債」と「解決策」
1. 失われた日本の風景と「炭素」の回収 かつて、池の泥をさらう作業は地域の日常だった。 春先になると村総出で池に入り、底に溜まった泥を掻き出す。その泥は肥料として田畑に還元され、池は再び澄んだ水を湛える。この「泥さらえ」と呼ばれた作業は、単... -
小規模水道
「粗ろ過×緩速ろ過」の限界点。「適さない」3つのケースと、その時選ぶべき次の一手
1. 「万能な技術」はこの世に存在しない シンプルな構造、低いランニングコスト、長い耐用年数。粗ろ過と緩速ろ過を組み合わせた水処理システムが、小規模水道の有力な選択肢であることは間違いない。専門人材が限られ、予算も潤沢ではない過疎地や未普及... -
小規模水道
小規模水道の「水質検査」について
1. 「水道法適用外」というリスクと向き合う 日本の水道法は、給水人口や一日の最大給水量によって、適用される規制の範囲が異なります。給水人口100人以下でかつ、1日の配水量が20m3/日以下の小規模な飲用水供給施設は、水道法の水質検査義務の対象外とな... -
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水道における「膜ろ過」の信頼性と、小規模水道が直面する「更新費用」の罠
1. 膜処理普及の原点――「対クリプトスポリジウム」の決戦兵器 1996年、埼玉県越生町で4,000人以上が集団感染した水系感染症の事例は、日本の水道行政に大きな衝撃を与えました。原因は、塩素消毒が効かない原虫「クリプトスポリジウム」でした。通常の浄水... -
小規模水道
小規模水道に「急速ろ過」を適用するリスク
1. 急速ろ過が築いた「成功体験」とその終焉 急速ろ過は、20世紀の水道史における最大の功績の一つです。 凝集剤を投入してフロックを形成し、沈殿・ろ過によって高濁度の原水を短時間で透明にする。どんな濁りにも対応できる処理能力と、大量の水を効率よ... -
小規模水道
地元の水をおいしい湧き水に変える、緩速ろ過の可能性
1. 水道広域化が住民にもたらす「心理的コスト」 少し、個人的な話から始めます。 私の両親が暮らす集落には、かつておいしい水道がありました。地元の湧き水を水源に、緩速ろ過の小さな浄水場で処理された水は、くせがなく、やわらかく、そのまま飲める水... -
小規模水道
これからの小規模水道のカタチ
導入:いま、地方の水道が直面しつつある危機 能登震災以後、小規模水道、小規模分散型水道への注目が集まっています。 2026年に入ってから国交省は「水道事業における分散型システムの導入手引き」検討委員会を立ち上げ、小規模水道に本気で向き合う姿勢... -
小規模水道
小規模分散型水道について考える
最近、「小規模分散型水道」という言葉を耳にする機会が増えてきました。 特に2024年の能登半島地震以降、「災害に強い水道」を求める声とともに、この「小規模分散型水道」というキーワードがさまざまな場面で使われるようになってきています。こうした言...
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