投稿一覧
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水・水道の知識
棚田の消失が意味するもの──水田から見た日本の水循環と国土の変化
三条市の「北五百川の棚田」が、今年限りで大部分の作付けを終えるというニュースが報じられました。約400年続いてきたとされる棚田ですが、高齢化に加えてイノシシやサルによる獣害の深刻化により、中心となる農家が継続を断念したとのことです。 人手不... -
緩速ろ過
前塩素・中間塩素から見る、人口減少と技術者不足が迫る——地方水道が今、緩速ろ過を見直すべき理由
導入:見落とされてきた「運用の成立性」という論点 これまで私たちは、凝集沈殿処理やジャーテストの重要性、そして人手不足が進む地方水道における「急速ろ過から緩速ろ過への転換」という問題意識を、繰り返し論じてきました。本記事では、この問題を「... -
災害・緊急対応
東京が”バラバラな状態”に分断される日。首都直下地震の発災直後から2週間後までの生活生存シミュレーション
導入 近年、日本各地で地震が相次ぐ中、首都直下地震の発生確率は年々その切迫感を増しています。南海トラフ巨大地震と並んで、政府の地震調査委員会が「今後30年以内に高い確率で発生する」と位置づけているこの地震は、もし想定を超える規模で起きた場合... -
災害・緊急対応
電気は買えても、水は買えない──南海トラフ・首都直下地震に備える、水対策
導入:「起きるかどうか」ではなく、「いつ起きても対応できるか」 2026年6月、日本各地で震度4から6クラスの地震が相次いでいます。 一方、フランスで44度を記録するなど、世界的に極端な豪雨や干ばつといった気候変動の脅威が日常化する現状です。まさに... -
思想・原則
焼け野原からの執念を次の時代へ。多重の混迷期に問われる「維持するインフラ」から「余力を生むインフラ」への転換
導入:ゼロからの復興が示した、先人の執念と驚異の技術 1945年の終戦時、東京をはじめとする日本の主要都市は焼け野原となり、人々は食べるものすら事欠く極限の生活を送っていました。 そこから日本がたどった軌跡は、世界が驚嘆した奇跡の復興そのもの... -
思想・原則
「人の議論」をやめ、設計を変えよ──人手不足の本質は社会構造や技術選択にある
導入 現代の日本において、医療、介護、建設、そして物流やインフラの維持管理に至るまで、ほぼあらゆる現場で「働き手が足りない」という悲鳴が上がっています。 この悲鳴に対する政府の答えは、概ね二つの方向に集約されます。一つは外国人労働者の受け... -
水・水道の知識
あなたが湧き水をおいしいと感じる本能は、何万年分の生存記憶だった──進化心理学が解き明かす水の味覚と、水道設計の新しい答え
導入:同じ”水”なのに、なぜ味が違うのか 山の中を歩いていて、湧き出る清水を口にしたとき。地下深くから汲み上げた井戸水を飲んだとき。多くの人が「おいしい」と感じます。一方で、都市部の水道水をそのまま飲んだとき、微かな違和感を覚えた経験を持つ... -
思想・原則
テスラの悲劇が教える技術普及の法則──なぜ今、100年前の緩速ろ過が地方水道の最適解になるのか
導入:優れた技術が、なぜ世界を変えられなかったのか 20世紀初頭、ニコラ・テスラはニューヨーク郊外のロングアイランドに巨大な塔を建設しました。「ワーデンクリフ塔」と呼ばれるこの構造物は、電線を一切使わずに世界中へ無線でエネルギーを送り届ける... -
思想・原則
酪農・畜産は「餌の選択」に加え「水の選択の時代」へ?!陸上養殖が示した『環境設計』を生物ろ過で実現する技術仮説
導入:水処理技術のパラダイムシフトが、次の産業へ波及する エビやウナギの「内陸養殖(陸上養殖)」において、水質を徹底的に制御する「環境設計」の流れが急速に加速しています。これは単に水を綺麗にするという話ではありません。生物の生育環境そのも...