2026年– date –
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思想・原則
2035年、下水道管の20%が限界に。水道更新コストを抑制し、「インフラ崩壊」を回避する唯一の戦略
1. 水道と下水道、整備時期と耐用年数の相関関係 日本のインフラ老朽化問題を語る際、水道と下水道は別々に議論されることが多いです。しかし両者を時系列で並べてみると、深刻な「二段階の危機」が浮かび上がってきます。 水道管の多くは、戦後の高度経済... -
技術解説
腐食物質(フミン質)対策におけるオゾン装置のスペック選定術。TOC相関と溶解効率から導く最適設計
1. 活性炭からオゾンへ:ランニングコスト重視の選定経緯 腐植物質(フミン質)による色度問題への対処として、まず検討の俎上に載るのが活性炭処理です。活性炭は導入コストが比較的低く、既存の処理フローに組み込みやすいという利点があります。しかし... -
思想・原則
海外水プロジェクトの教訓。機材調達における「代理店網」という死活問題と、持続可能な施設設計
1. スーダン機材調達案件の概要と目的 2008年から2013年にかけて、私はスーダンの水プロジェクトに専門家として携わっていました。 案件の目的は、スーダンの水質分析能力の強化です。その活動の中で日本から水道管理に必要な各種機材を調達してスーダンに... -
思想・原則
地震大国日本で災害レジリエンスを最大化する浄水システム選定ガイド
1. 地震大国における水道設計のパラダイムシフト 先日、三陸沖で大きめの地震があり、先週は長野でも地震が観測されました。 日本は世界有数の地震大国です。南海トラフ巨大地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝沿いの地震。これらは「起きるかもしれな... -
技術解説
腐植物質(フルボ酸・フミン酸)が水道原水に含まれる際のリスクと対策。緩速ろ過で色度は落とせるか?
1. フルボ酸とフミン酸の化学的性質 日本の国土の約7割は森林です。山に降った雨は森林の土壌を通り抜け、川となって平野部へと流れ出します。その過程で、森林の落ち葉や枯れ枝が土壌微生物によって徐々に分解され、その分解生成物の一部が雨水や地下水に... -
技術解説
UV-LEDは塩素を超えるか?小規模水道における紫外線滅菌の「期待」と「限界」
1. 紫外線滅菌の「新時代」――UV-LEDがもたらしたパラダイムシフト 水の消毒技術として、紫外線滅菌は長い歴史を持っています。しかし従来の紫外線ランプは水銀を使用しており、頻繁なON/OFFに弱く、寿命も短いという運用上の課題がありました。それが近年... -
地下水開発
「深井戸」は最強の水道インフラか? –地下水利用のメリットと、リスク
1. 知っているようで知らない「浅井戸」と「深井戸」の真実 井戸の深さの話をすると、多くの方が「深く掘った井戸が深井戸だ」と理解されています。しかし正確には、深さではなく「不透水層があるかどうか」が、浅井戸と深井戸を分ける本質的な違いです。 ... -
思想・原則
「水質」だけでは不十分。小規模水道DXに不可欠な「水質×水量」クラウド統合の壁と未来
1. 加速する小規模水道の機運と、デジタル化の必然性 粗ろ過×緩速ろ過という水処理技術は、シンプルで、低コストで、専門人材に依存しない。過疎地や未普及エリアにおける小規模水道の切り札として、私たちが推進してきたハードの核心だ。 しかしハードだ... -
災害・緊急対応
【25選】災害時の「水」をどう守る?命をつなぐ備蓄と便利グッズの選び方【永久保存版】
私たちの生活に欠かせない「水」。 しかし、災害でひとたび断水が発生すると、飲料水だけでなくトイレや手洗いなど、日常のあらゆる場面で困難に直面することとなります。 今回は、そんな万が一の事態に備え、水運搬・浄水、洗濯、入浴、トイレに食事など...