水道システム・インフラ– category –
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設計
劇的な”緩速ろ過”の進化について
1. かつて緩速ろ過が「やっかいもの」だった理由 緩速ろ過は、砂の層を水がゆっくりと通り抜ける間に、砂の表面に育つ微生物が有機物や汚染物質を分解・吸着して水を浄化する方式です。薬品をほとんど使わず、大型の機械駆動設備も不要で、処理後の水は「... -
水質
水道水質基準が51から52項目へ。なぜ「厳しすぎる」基準を守り抜く必要があるのか
1. 2026年4月、水質基準のアップデート 2026年4月、水道法に基づく水質基準が改正され、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が新たに基準項目として追加されました。これにより、水質基準項目数は51から52へと更... -
給水計画
浄水コストは「取水」で決まる:深井戸・伏流水の選択と、雨水利用の盲点
1. 水源選びの「勝利の方程式」 浄水場の建設コストや維持管理費を語るとき、処理装置の性能や規模に目が向きがちです。しかし、コストを根本的に左右するのは、処理装置の上流にある「水源の質」です。どこから、どのような水を取るか——この最初の選択が... -
給水計画
失敗しない小規模水道の「給水量」設定:地域特性と災害対策を両立させる設計とは
1. 給水量算定の基本と「+α」の視点 基本式はあくまでスタート地点 小規模水道の設計において、必要な給水量(計画一日最大給水量)を算定する起点となるのは、「給水人口×給水原単位」という基本式です。給水原単位とは、一人一日あたりの平均使用水量で... -
給水計画
人口減少時代の小規模水道設計:給水人口設定の「最適解」と、失敗しないための増設戦略
1. 人口減少時代、旧来の「計画給水人口」は通用しない 増加時代の遺物 水道設計の基本となる「計画給水人口」は、事業完成後の一定年度(おおむね10〜15年先)における給水対象人口を予測し、それに基づいて施設規模を決定するものです。人口増加が続いた... -
小規模水道
地元の水をおいしい湧き水に変える、緩速ろ過の可能性
1. 水道広域化が住民にもたらす「心理的コスト」 少し、個人的な話から始めます。 私の両親が暮らす集落には、かつておいしい水道がありました。地元の湧き水を水源に、緩速ろ過の小さな浄水場で処理された水は、くせがなく、やわらかく、そのまま飲める水... -
運搬給水
人口減少時代の最適解「運搬送水」:自動運転技術が変える小規模水道の未来設計
1. 小規模水道の「第3の選択肢」とは何か 人口減少と高齢化が加速する中、地方の小規模水道が岐路に立っている。老朽化した施設の更新費用は膨らむ一方で、料金収入の原資となる人口は減り続ける。「今の仕組みを維持し続けることが、本当に地域のためにな... -
水道料金
小規模水道の持続可能性を問う:固定料金制から従量制への移行が不可欠な「技術的・経営的理由」
1. 固定料金制とはどのような制度か 一般的な水道料金は、基本料金に加え、使用した水量に応じた従量料金を上乗せする体系が標準です。しかし全国の小規模水道、とりわけ集落営水道や簡易水道の一部では、使用水量にかかわらず毎月一定額を徴収する「固定... -
設計
小規模水道における配水管理:配水池/配管のサイズや効率的な給水方法の考え方
はじめに 昨今の全国的な水道管の破裂事故などのニュースや、「水道管の老朽化」というキーワードから水道配管に対する世間的な関心も高まっていますが、浄水場で様々な処理によってきれいになった水を、各家庭にきちんと届けることもまた重要です。 一般...