投稿一覧
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災害
災害後の断水中、「赤ちゃんの水」をいかに確保するか
「自分は平気でも、赤ちゃんの水だけは切らせない──備蓄が尽きた“その先”を知っていますか?」 大規模災害が発生したとき、大人であれば一時的に水を我慢することはできても、赤ちゃんにとって「水」は命に直結するものです。ミルクの調乳、毎日1回の入浴... -
一般
第四回:大都市の水道は“現状維持”でよいのか?現状整理と今後についての提案【12連載】
「東京も大阪も、水道料金は全国平均よりも安く、サービスは安定しているように見える。だが、本当にそうなのか。裏に隠された2つの問題に迫る」 私たちが暮らす東京や大阪などの大都市の水道は、一見すると極めて恵まれた環境にあるように見えます。 大都... -
災害
もし富士山が噴火したら?——レウォトビ火山の噴火を受けて、水道と暮らしを考える
2025年6月17日、インドネシアのレウォトビ火山が噴火しました。火山活動が活発なインドネシアでは珍しいことではなく、これまもメラピ山やシナブン山などの噴火が近年でも確認されてきました。 今回の噴火は、津波や降灰の影響など、日本への直接的な影響... -
一般
第三回:郊外切離しと新・小規模水道──コミュニティが回す低コスト給水モデル【12連載】
郊外部の水道を「小規模水道システム」で守る 前回の記事では、郊外部の使用されなくなった地域は給水区域から切り離すことで、配管の更新対象から外す、という議論をさせていただきました。 今回は、末端地域にまだ住民がいるけれども、それでも、そのエ... -
一般
第二回:老朽管ショックと給水エリアの適正化【12連載】
全国に張り巡らされた水道管。その4本に1本が、すでに法定耐用年数(40年)を超過しています。すべての配管を更新するには、なんと6.4兆円もの費用が必要と試算できます。これは、法定耐用年数(40年)を超過した全国の老朽管総延長約16万km(令和3年度)... -
一般
第一回:水道100年の達成と“新たな水道サービスの始まり”【12連載】
「普及率98%。これまで見事に“ニーズに合わせて伸びてきた”日本の水道──ところが今、状況変化に伴いニーズそのものが激変している。」 日本の水道は、その長い歴史の中で、私たち国民のニーズに合わせて見事な発展を遂げてきました。しかし、時代とともに... -
一般
連載プロローグ:水道100年、次の100年へ — なぜ今「水道の未来」を語るのか?
私たちが蛇口をひねれば、いつでも安全な水が出てくる──。 この「当たり前」は、日本の先人たちが築き上げてきた壮大な水道インフラと、それを守り続けてきた多くの人々の努力の上に成り立っています。日本の近代水道が始まっておよそ100年。その歴史は、... -
一般
都の“4か月基本料金ゼロ”は本当に都民ファースト? – 水道専門家が斬る5つの論点
今回の基本料金タダで使われる税金は36.8億円であり、これは老朽管およそ 90 km を更新できる金額です。 東京都はその同額を使い、今夏 4 か月だけ水道の基本料金をゼロにします。都議選(7/7)と参院選(7/28)直前。“都民ファースト”に見えるこの施策は... -
水処理
水道だけじゃない!逆浸透(RO)膜が活躍する5つの現場
海水淡水化の主力技術として、私たちに安全な水を届けてくれる逆浸透(RO)膜。しかし、その活躍の場は水道だけにとどまりません。家庭用浄水器から救助現場の循環シャワー、そして知られざる医療や産業の最先端まで、RO技術は驚くほど身近なところで私た...