投稿一覧
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都の“4か月基本料金ゼロ”は本当に都民ファースト? – 水道専門家が斬る5つの論点
今回の基本料金タダで使われる税金は36.8億円であり、これは老朽管およそ 90 km を更新できる金額です。 東京都はその同額を使い、今夏 4 か月だけ水道の基本料金をゼロにします。都議選(7/7)と参院選(7/28)直前。“都民ファースト”に見えるこの施策は... -
水道だけじゃない!逆浸透(RO)膜が活躍する5つの現場
海水淡水化の主力技術として、私たちに安全な水を届けてくれる逆浸透(RO)膜。しかし、その活躍の場は水道だけにとどまりません。家庭用浄水器から救助現場の循環シャワー、そして知られざる医療や産業の最先端まで、RO技術は驚くほど身近なところで私た... -
海水から水道を作り出すってどうやるの?
~海水淡水化の最前線、「青い海」を飲める水に変える技術~ 地球の水の約97.5%は海水です。私たちが利用できる淡水はわずか2.5%しかありません。にもかかわらず、世界の水道造水量のうち、海水由来の水が占める割合は0.8%に留まっています。なぜでしょう... -
水道は“最も重要な基本インフラ”:誰のものか? ~民営化・国際紛争・地域の“命綱”を読み解く~
2019年の改正水道法、そして浜松市での25年にわたる運営権売却(コンセッション)は、「水は公共財」という常識を揺るがす出来事でした。水戦争の歴史や民営化の功罪から、「命のインフラ」である水道の行く末を、今こそ深く考えるべき時が来ています。 序... -
災害用膜浄水器の効率的な使用方法!! ~徹底解説~
「災害時、いざという時に、その場で飲める水があったら…」そう願う人は多いでしょう。近年、Amazonなどで「3,000~5,000円前後の緊急浄水器」が手軽に手に入るようになりました。その中には、「そのまま川の水を飲める!」と謳う製品もありますが、本当に... -
災害で水道が止まったときに自宅にあるもので飲み水を作る方法!
「備蓄のペットボトルが尽きそう……」――そんなとき最後の砦になる“家庭内浄水テクニック”を伝授します。高価な浄水器が無くても、工夫しだいで“飲める水”はつくれます。いざという時に慌てないよう、最低限そろえておきたい道具と手順をまとめました。 1. ... -
大震災でも火災は防げる!!何に気を付けるべきか3つのフェーズごとのヒントをお知らせします
大都市に暮らす私たちにとって、地震の次に最も警戒すべき災害の一つが「大規模火災」、特に「市街地延焼火災」です。阪神・淡路大震災や能登半島地震で目の当たりにしたように、一度火の手が上がれば、あっという間に広がり、都市全体を焼き尽くしかねま... -
大都市の災害がなぜ悲惨なのか
近年、地震や異常気象による大規模災害が頻発しています。その中でも、特に「大都市の災害」は、その規模と影響の甚大さから、悲惨な状況を招きやすいと言われています。私たちはこの事実から目を背けることなく、来るべき時に備える必要があります。 もし... -
ブログの執筆者紹介
「100 億人に命の水を」——井戸端から世界の水道へ はじめまして。松尾 俊作と申します。水とともに歩んだ二十五年を、少しだけ物語風にご紹介します。 ルワンダ国東部県ムシキリ村の水源へつづく道で、子供たちと 1. 池のほとりで芽生えた違和感 二〇〇〇...