まっちゃん– Author –
まっちゃん
(株)水未来研究所の代表。水道や水のことについてのあれこれをつづっていきます
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設計
小規模水道の配水管選び:ダクタイル鋳鉄管 vs PE管
1. 日本の水道を支えた「ダクタイル鋳鉄管」の功罪 日本の水道インフラの歴史は、ある意味でダクタイル鋳鉄管の進化の歴史でもあります。 引張強度と靭性を兼ね備えたダクタイル鋳鉄管は、重荷重や土圧への耐性が高く、幹線管路としての信頼性は折り紙つき... -
運営管理
緩速ろ過の「砂かき」などのメンテナンスにご苦労されている方々へ
1. あなたの「見えない悲鳴」に、気づいている人がいます 緩速ろ過の管理者が抱える苦労は、外からはなかなか見えません。 定期的な砂かき作業。腰をかがめ、重い砂を手作業でかき取る。夏の炎天下でも、冬の凍える朝でも、その作業は変わりません。砂を取... -
設計
小規模水道に「急速ろ過」を適用するリスク
1. 急速ろ過が築いた「成功体験」とその終焉 急速ろ過は、20世紀の水道史における最大の功績の一つです。 凝集剤を投入してフロックを形成し、沈殿・ろ過によって高濁度の原水を短時間で透明にする。どんな濁りにも対応できる処理能力と、大量の水を効率よ... -
給水計画
「広域化」か「分散化」か。その二元論に、海外の村落給水設計から一石を投じる。――目指すべきは「地域最適」の水道システム。
1. 日本の水道が陥った「極端な議論」 ここ10数年、日本の水道業界では「広域化」という言葉が呪文のように繰り返されてきました。老朽化するインフラの更新費用を捻出できない中小自治体が増え、人口減少で収入が先細る中、「規模を大きくして効率化する... -
水道
私たちは「水道屋」になっていないか?――30年後、50年後の水道に責任を持つ「技術者」であるために
1.「政治屋」と「水道屋」の共通点 「政治屋」という言葉があります。 政治家本来の使命――国民の暮らしを守り、社会をより良くすること――を忘れ、自らの地位の維持や、党内の力学、次の選挙での得票だけを考えて動く人間を指す言葉です。志がないわけでは... -
設計
水処理技術の「適材適所」。各方式の特性から導き出す、自治体に最適な浄水システムの選び方
1. 水道技術における「優劣」という誤解 「どの浄水方式が一番いいのですか?」 自治体の担当者や、設計の現場で働く方々から、こうした質問を受けることがあります。その問いに対する答えは、いつも同じです。 「それは、場所と条件によります」 急速ろ過... -
水道
【毎週土曜配信】小規模水道の「真実」を届けるメルマガ。技術の深掘りから中本名誉教授の視点まで
なぜ今、メルマガを始めるのか 水道業界は今、かつてない速さで変化しています。人口減少、老朽化インフラの更新、分散型システムへの移行、そして国の政策動向――。現場の技術者や自治体担当者が「正しい判断」をするために必要な情報は、日々更新され続け... -
運営維持管理
「微生物にやさしく」――緩速ろ過・粗ろ過の真髄。ツリガネムシのSOSから学ぶ、3%・3℃の管理原則。
1. ブルーハーツと「水処理」の共通点 「人にやさしく」——私も好きなブルーハーツの名曲のタイトルが、ふと頭に浮かぶことがある。水処理の現場で、微生物の状態を確認しているときだ。 私が心がけていることを一言で表すなら、「微生物にやさしく」になる... -
緩速ろ過
「散水ろ床」と「緩速ろ過」の邂逅――汚水処理と上水道の境界線で見つけた、生物浄化の本質。
1. 主流の影に隠れた「もう一つの正解」 現代の汚水処理の主流は、活性汚泥法とその派生技術だ。好気槽と嫌気槽を組み合わせたAO法、さらにそれを発展させた高度処理システムが、大規模な下水処理場から小型の合併浄化槽まで広く普及している。処理効率が...