家電買い替えから見る、水道施設の更新を考える

我が家では、洗濯機が”キシキシ”ともうきつそうな唸り声をあげていたので、2年ほど前に買い替えたのですが、それ以外の掃除機やTV、冷蔵庫などの家電はもういつ買ったかわからないくらい長持ちしています。たぶん、最低でも10年中には15年くらいたつものもごろごろしているんじゃないかなと思います。

みなさんの家もおそらく同じような感じで、たまたま故障したタイミングによっては、2つ、3つ家電を新調することがあっても、それを毎年とか、2年に1回買い替えるような方はかなり珍しいですよね。

そんなペースで買い替えてたら、だいたいすごい出費になってしまいます。

逆に言えば、家電も含めて物を長く使うことができればできるほど、その分のお金を別のもの、娯楽とか、自分の成長のための投資とか、洋服とかまた他人のために使うことができます。

この考え方は水道施設でも同じで、一度整備した水道施設が故障もせず、長い間、きれいな水道を作り続けてくれればその施設は経済的な施設だと言えます。

日本でもっとも普及している浄水場と言えば、急速ろ過タイプの浄水場ですが、さまざまな機器、装置から構成されており、機器類だと3,4年で分解清掃を実施しつつ、7~10年で交換。装置も数年ごとに点検しつつ10年毎に交換しますし、施設全体の更新は30~40年というサイクルです。

一方、水量比較だと、全体のわずか3,4%である緩速ろ過の浄水場だと、装置構成は、水槽と砂と配管と弁くらいであり、駆動機器がたまにポンプはあるかもしれませんが、基本的に不要なので、個別の装置の交換も行われず、全体の更新は短くても50年、長いものでは100年もつ浄水場も存在します。例えば鍋屋上野浄水場は100年使った緩速ろ過の更新を「次の100年に向けて」というキャッチコピーで更新し、2014年から新たな稼働を開始していました。

急速ろ過と緩速ろ過の浄水場については、いろんな観点で比較されることが多いのですが、更新頻度から見るランニングコストという観点だと、圧倒的に緩速ろ過に軍配が上がります。

最近、日本の政治では、高市政権となり、積極財政派といわれていますので、昨今のインフラ老朽化問題に対して国債発行で必要な投資を行う!なんて言い出しそうな気がしているのですが、

その際には、流行りの技術とか、目新しさという観点に流されずに、古くてもしっかりとした技術、長く使える施設という観点から、技術選定の上、導入してもらえたらと思います。

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