2025年– date –
-
大都市の災害がなぜ悲惨なのか
近年、地震や異常気象による大規模災害が頻発しています。その中でも、特に「大都市の災害」は、その規模と影響の甚大さから、悲惨な状況を招きやすいと言われています。私たちはこの事実から目を背けることなく、来るべき時に備える必要があります。 もし... -
ブログの執筆者紹介
「100 億人に命の水を」——井戸端から世界の水道へ はじめまして。松尾 俊作と申します。水とともに歩んだ二十五年を、少しだけ物語風にご紹介します。 ルワンダ国東部県ムシキリ村の水源へつづく道で、子供たちと 1. 池のほとりで芽生えた違和感 二〇〇〇... -
古くも新しい水処理技術、砂利ろ過とは!?
古い技術だけれども使い方を変えたら、意外にすごかった、というものたまにありますよね 今回の「砂利ろ過」もそんな技術の1つになり、将来の水道のカタチを変えることになるかもしれません。 砂利によるろ過が水道を変えるかもしれない 日本の水道の歴史... -
フミン質(腐植)による色度対応について
山の沢水を水道にするとき、水処理技術者を悩ませるのが、フミン質と呼ばれる着色物質です。山林の落ち葉の中を通る間に、水に溶け込むと思われるその物質は、薄茶色の色を呈し、水道の色度の水質基準である5度を超えるもととなる物質です。数年前、千葉県... -
給水ゼロでも“生活用水”をつくる —— 6 つの水源と 3 ステップ浄化法(連載5/5回)
想定外の断水が長期化したら——給水ステーションが空になる、給水車が来ない。そんな「最悪のケース」にも、身の回りには使える水が少しずつ存在します。本稿では1.身近で確保できる意外な 6 つの水源2.生活用水に変える 3 つの浄化ステップを表形式で... -
災害後、20L/日で乗り切る!節水術(連載4/5回)
── 入浴・トイレ・炊事のリアル節水術 ── 通常の生活で一人が使用する水の量は1日180~250L程度です。 しかし、災害でもし水道が使えなくなったら、復旧するまで1人当たり20Lの水で生活しなければなりません(水道の耐震化計画等策定指針_厚生労働省(2015... -
災害時給水ステーション完全ガイド:探し方・並び方・運び方(連載3/5回)
災害時給水ステーション完全ガイド ── 探し方・並び方・運び方 + 身近な防災井戸 / 防火水槽について ── この記事で分かること 自宅近くの給水ステーションを 1,2分で見つける方法 ステーションの タイプ別ちがい と「いつ・どれだけ」給水できるのか 給... -
災害時の水道。それでも起こる”想定外”(連載2/5回)
東京都水道局の震災に向けた取り組みについて、前回の記事でご紹介しました。 将来的に起こりうる首都直下地震に対して、多方面からの検討を行い必要な対応対策をすべからく実施されている状況です。一方、それでも本当に首都直下地震が発生した場合、何ら... -
東京都の水道インフラはどこまで“地震対応”できているのか?(連載1/5回)
首都圏の人口をご存じでしょうか。 県や市などの行政単位ではなく、世界では「都市圏」という概念があり、その概念では東京都市圏の人口は3,775万人で世界トップです(出典:Demographia 2016年4月)。2位はインドネシアのジャカルタで3,132万人。続く3位...