2025年– date –
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第一回:水道100年の達成と“新たな水道サービスの始まり”【12連載】
「普及率98%。これまで見事に“ニーズに合わせて伸びてきた”日本の水道──ところが今、状況変化に伴いニーズそのものが激変している。」 日本の水道は、その長い歴史の中で、私たち国民のニーズに合わせて見事な発展を遂げてきました。しかし、時代とともに... -
連載プロローグ:水道100年、次の100年へ — なぜ今「水道の未来」を語るのか?
私たちが蛇口をひねれば、いつでも安全な水が出てくる──。 この「当たり前」は、日本の先人たちが築き上げてきた壮大な水道インフラと、それを守り続けてきた多くの人々の努力の上に成り立っています。日本の近代水道が始まっておよそ100年。その歴史は、... -
都の“4か月基本料金ゼロ”は本当に都民ファースト? – 水道専門家が斬る5つの論点
今回の基本料金タダで使われる税金は36.8億円であり、これは老朽管およそ 90 km を更新できる金額です。 東京都はその同額を使い、今夏 4 か月だけ水道の基本料金をゼロにします。都議選(7/7)と参院選(7/28)直前。“都民ファースト”に見えるこの施策は... -
水道だけじゃない!逆浸透(RO)膜が活躍する5つの現場
海水淡水化の主力技術として、私たちに安全な水を届けてくれる逆浸透(RO)膜。しかし、その活躍の場は水道だけにとどまりません。家庭用浄水器から救助現場の循環シャワー、そして知られざる医療や産業の最先端まで、RO技術は驚くほど身近なところで私た... -
海水から水道を作り出すってどうやるの?
~海水淡水化の最前線、「青い海」を飲める水に変える技術~ 地球の水の約97.5%は海水です。私たちが利用できる淡水はわずか2.5%しかありません。にもかかわらず、世界の水道造水量のうち、海水由来の水が占める割合は0.8%に留まっています。なぜでしょう... -
水道は“最も重要な基本インフラ”:誰のものか? ~民営化・国際紛争・地域の“命綱”を読み解く~
2019年の改正水道法、そして浜松市での25年にわたる運営権売却(コンセッション)は、「水は公共財」という常識を揺るがす出来事でした。水戦争の歴史や民営化の功罪から、「命のインフラ」である水道の行く末を、今こそ深く考えるべき時が来ています。 序... -
災害用膜浄水器の効率的な使用方法!! ~徹底解説~
「災害時、いざという時に、その場で飲める水があったら…」そう願う人は多いでしょう。近年、Amazonなどで「3,000~5,000円前後の緊急浄水器」が手軽に手に入るようになりました。その中には、「そのまま川の水を飲める!」と謳う製品もありますが、本当に... -
災害で水道が止まったときに自宅にあるもので飲み水を作る方法!
「備蓄のペットボトルが尽きそう……」――そんなとき最後の砦になる“家庭内浄水テクニック”を伝授します。高価な浄水器が無くても、工夫しだいで“飲める水”はつくれます。いざという時に慌てないよう、最低限そろえておきたい道具と手順をまとめました。 1. ... -
大震災でも火災は防げる!!何に気を付けるべきか3つのフェーズごとのヒントをお知らせします
大都市に暮らす私たちにとって、地震の次に最も警戒すべき災害の一つが「大規模火災」、特に「市街地延焼火災」です。阪神・淡路大震災や能登半島地震で目の当たりにしたように、一度火の手が上がれば、あっという間に広がり、都市全体を焼き尽くしかねま...